▌75歳:妻が脳梗塞・将来の不安
阪東さんは、会社をたたむことにしたので、解散登記の依頼をすることにしました。
▌清水合同事務所の役割
阪東さんから、事情を聞いてみると、奥さんが脳梗塞で倒れたそうです。お子さんは脳性麻痺で障がいをもっているそうです。
これまで親子3人で一緒に暮らしていたのですが、これを機会に会社をたたみ、お子さんには施設に入所してもらい、阪東さんは奥さんの介護に専念したいというのです。
阪東さんは、以前から『自分が死んだら息子はどうなるのだろう』と心配していたそうです。奥さんが脳梗塞で倒れたので、その思いは一層強くなったとのことでした。
今後のことなど、良く話合いをした結果、息子さんには成年後見人をつけて、今後のことを託すことにしました。ただ、阪東さんが元気なうちは、息子さんの支援は親として自分がしたいとのことなので、後見人には阪東さんになってもらうことにしました。
阪東さんが、一人で背負うことになった将来については、任意後見制度を利用して私が任意後見人になることにしました。死亡したときの葬儀や埋葬、周辺整理のことなども依頼され、残った遺産は、妻のために使って欲しいと希望をお持ちでしたので、遺言をおこない、私は、その遺言執行者になることになりました。